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【口コミあり】歯科衛生士の離職率は7割超え!?原因・対策と辞めた後

2025.06.02

近年は歯科衛生士の離職率が7割を超えるとされ、採用しても定着せず苦しんでいる歯科医院も多いです。
この記事では、歯科衛生士の高い離職率の背景やその原因が何なのか、さらに現場で実践できる具体的な対策や、離職後に選ばれている転職の選択肢の傾向などについて、口コミを交えて解説していきます。人手不足解消にぜひお役立てください。

歯科衛生士の離職率が高すぎる?実態調査

「歯科衛生士の離職率が高い」というのは、歯科業界ではよく耳にする言葉です。しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

離職率とは

離職率とは、一定期間の間にその企業を退職する従業員の割合を示す指標になるもので、その企業の労働環境を指し示す重要なバロメーターでもあります。

そんな離職率は、以下の計算式で離職率を出すことができます。

離職率の計算式
離職率(%)=(該当期間中の退職者数÷該当期間はじめの従業員数)×100

この式に従えば、年度初めに100人の従業員がいて、その年度内に10人の退職者が出た場合は離職率は10%となります。

一般的に、離職率は全業種と比較して高いか低いか判断されています。厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果」によると、令和5年の全業種の離職率は1年間で15.4%となっています。10人の職場で考えると、2年間で3人くらい離職しているというのが社会的に平均的な状態なようです。

歯科衛生士の約半数は休眠中

それでは「歯科衛生士の離職率は?」というと、実は年間の離職者が公表されていないため詳しく導き出すことができません。しかし、様々なデータから、離職率の高さを推し量ることができます。

厚生労働省の「歯科衛生士の業務のあり方等に関する検討会」によると、令和4年時点での歯科衛生士の資格保有者は314,141人となっています。しかし、実際に歯科衛生士として就業している人数は145,183人となっており、約46.2%が休眠している状態となっています。つまり、少なくとも54%近くの人が歯科衛生士から離れてしまっていることになります。

離職理由には、あとでお話するようにライフステージの変化や待遇など様々な理由がありますが、こういった休眠歯科衛生士に訴求することが、歯科医院の人材不足解消の近道となりそうです。

歯科衛生士の76.4%は離職経験者

さらに驚くことに、令和2年の時点で歯科衛生士の76.4%は離職を経験しているといわれています。下記は、令和2年の日本歯科衛生士会の報告をもとに作成した歯科衛生士の離職経験のグラフです。

このグラフと上記の厚生労働省の数字から、現在働いている歯科衛生士の約14.5万人のうち約11万人が転職を経験しているということになります。

歯科衛生士の年間の離職数などが分からない以上、各研究機関が出しているような離職率を導き出すことはできませんが、複数回の離職経験がある歯科衛生士の数が年々増加傾向にあることもあわせると、歯科衛生士の離職率は他の業界と比べてもかなり高い状態と言えそうです。

歯科衛生士の離職率が高い原因8つ

歯科衛生士の離職率は、他業種と比較しても高そうだということが分かりました。

ここで気になるのか、「何が原因で離職・転職してしまうの?」ということです。そこで、離職率が高い原因を口コミも交えて8つピックアップしてみました。

①ライフステージの変化

離職する歯科衛生士には、ライフステージの変化から仕方なく辞めてしまっている人も多いようです。

産休・育休制度がなければ、妊娠・出産の際には離職する以外の手段がなくなってしまいます。そのため、これらの口コミにもあるように、産休や育休の制度を用意しなければ離職率が高くなるのは、もはや常識といえます。

特に、歯科衛生士は99%以上が女性の職業。女性スタッフは特に結婚・出産といったライフステージの変化を受けやすいため、考慮してあげたいですね。

②職場での人間関係

歯科医院は、比較的小規模で個人経営が多いため、職場での人間関係も離職につながりやすいようです。

歯科医療はチームワークや協調性も必要になってくるため、日頃の言動や関係性などに居心地の悪さを感じる歯科衛生士もいるようです。

すべての人にとって居心地の良い職場を作るのはとても難しいですが、やはり一定の配慮や関係性を保つ努力は惜しまないようにしたいですね。

③労働環境の課題

ストレスが多かったり過労状態であったりと、労働環境における課題も歯科衛生士の離職率の高さの原因かもしれません。

歯科衛生士の不足によるオーバーワークや、患者の突然の予約変更や急患の対応など、臨機応変な対応を求められることも多いです。そして、診察開始前から院内清掃などで働き始め、診察終了後の片付けや明日の準備・夜遅くまでの診療など、医院によっては12間以上拘束されるところも珍しくありません。

このような労働環境では、歯科衛生士は疲弊してしまい、離職・転職を考えてしまうのも無理からぬ話です。

④報酬や待遇への不満

報酬や待遇に関しての不満は昔からよく言われていることですが、現在では状況も変わりつつあります。

しかし、未だに下記の口コミのように他の無資格でできる仕事とあまり月収が変わらないという状況も。

現在では、飲食店のアルバイトなどでも、人手不足から高い時給を出すところも多いです。

せっかく歯科衛生士の国家資格を取得してバリバリ働いていても、「同じくらいの給料なんだ…」と思うと萎えてしまうのも、分かりますよね。やはり、歯科衛生士という誇りが持てるような報酬や待遇を提示したいものです。

⑤仕事内容

近年では、仕事内容の専門性やスキルアップのために転職するケースも増えてきています。

専門性の高い歯科医院も増えている昨今、この口コミのようにより興味がある分野への転職を考えている人も少なくありません。終身雇用の概念が希薄になった昨今では、転職によってより良い待遇や給与を得ようとすることにも影響しているようで、技術磨きや認定歯科衛生士などの資格取得など、自身のスキルアップを目指すために、前向きに転職をされる歯科衛生士が増加傾向にあるのも、最近の転職トレンドといえそうです。

⑥他分野への関心

歯科衛生士の転職は、歯科衛生士として他の歯科医院や訪問歯科などに務めることが多いですが、中には他の分野に関心を抱いて、転職している方もいます。

上記の口コミは、歯科衛生士から不動産営業の仕事に転職したというもの。

歯科衛生士は、手先の器用さやコミュニケーション能力を活かして、エステやネイルアーティスト、営業職など異業種へ転職するケースも見られます。また、現在の仕事内容や職場環境への不満、キャリアアップの限界、収入面の課題、ライフスタイルの変化なども重なり、自分の可能性を広げたいという思いから新しい分野へ挑戦する人が増えているようです。

⑦家庭の事情

歯科衛生士の離職率が高い要因のひとつに「家庭の事情」があります。

前述のように女性が多い歯科衛生士は、結婚や出産、育児、介護といったライフイベントが離職理由として大きな割合を占めています。特に、子どもが幼稚園や学校に通い始めると、土日祝日休みや夜遅くまでの勤務が難しくなり、家庭と仕事の両立が困難になるケースが多いです。

また、配偶者の転勤や住宅の購入などによる転居も、通勤距離や生活環境の変化から離職につながりやすい要素です。

 

このような家庭の事情は、女性が多い職種である歯科衛生士ならではの特徴であり、離職率の高さに大きく影響していると考えられます。

⑧求人倍率の高さ

歯科衛生士の新卒有効求人倍率は非常に高く、2023年は23.3倍、2024年6月公表の最新データでも21.8倍という水準となっています。これは新卒歯科衛生士1人に対して20以上の求人があることを意味し、極めて売り手市場であることがわかります。

また、中途採用(転職者)を対象とした厚生労働省ハローワークの有効求人倍率も、全国平均で3.17倍と高い数値です。これほど高い求人倍率の背景には、歯科衛生士の人材不足と業界全体のニーズの高さがあります。

売り手市場の状況下では、歯科衛生士は転職のハードルが低くなり、待遇や職場環境に不満があればすぐに新しい職場を探しやすい環境となります。このような社会的背景も、離職率が高くなる要因のひとつといえるでしょう。

スタッフが辞める理由については、「【離職多数】スタッフが定着しない歯科医院の特徴10選と対策徹底解説」でもご紹介しています。

辞めた歯科衛生士は何をしている?その後の就職先

歯科衛生士の離職率が高い原因を見てきました。様々な原因があり、何が重要なことなのか一概には言えませんが、少なくとも人手不足による売り手市場で、歯科衛生士が転職を考えやすくなっていることは事実でしょう。では、やめた歯科衛生士は何をしているのでしょうか。その後の就職先など、辞めた歯科衛生士が転職する様々な就職先や職業形態などを見ていきましょう。

①別のクリニックの歯科衛生士

歯科衛生士の転職先で最も多いのは、別のクリニックで働くことです。

そこでは、以前より家から近いとか、休みが多い・給料や職場の雰囲気が良いなど、何かしらのメリットがあるのだと考えられます。また、それだけでなく、以前まで診療歯科にいたとしたら、ホワイトニングや小児歯科など専門性をより高めたいと考え、スキルアップのために別の歯科医院で働く可能性もあります。

②別の業態の歯科衛生士

現在いる歯科医院とは、別の業態での職場で働きたいと考える歯科衛生士もいるでしょう。下記は、歯科衛生士の勤務実態調査報告書をもとに作成した各業態別の歯科衛生士の転職回数です。

歯科衛生士といっても、歯科医院で働く以外に様々な選択肢があり、近年では社会福祉施設や介護保険施設(老人ホーム等)での歯科指導や口腔ケアのために雇用される歯科衛生士がいます。このような業務に就くには、経験が必要であることが多いため、比較的転職回数が多く、ベテランの歯科衛生士が雇用されるケースが多いようです。

その逆に、訪問歯科や商品開発・営業などの歯科関連企業や歯科検診などを行う機関・保健所などは転職回数が少なめになっています。このように、ネットなどで情報が得やすくなった現代では、様々な業態にチャレンジしてみたいと思っている歯科衛生士も多いのでしょう。

③歯科衛生士以外の職に挑戦

歯科衛生士以外の職に就く人もいます。先の項では、不動産営業に転職した人の口コミがありましたが、歯科衛生士は、仕事上様々な人とコミュニケーションをとるので、そのコミュニケーション能力を活かして、営業などに転職する人も多いようです。

また、歯科衛生士という資格を活かした商品開発のための企業であるとか、保健所などの公務員になる人も一定数いるようです。

④仕事以外のことに専心する

出産や育児など、仕事自体から離れてしまう人も多いようです。

30代になってくると、出産や育児などのライフステージの変化によって、家事を優先したり、はたまた両親の介護など様々な家庭の要因が起こることもあります。退職した歯科衛生士を調査した結果、25〜29歳くらいまでは再就職の意向が高いですが、その後は徐々に再就職の意向が下がってきているそうです。

ブランクが長くなってくると、復職も難しいと考える人も多く、そのような歯科衛生士に対する復職支援も重要になってきます。

退職後の歯科衛生士の動向については、歯科衛生士の就職先はどこ?魅力的な職場の選び方と4つのポイントでも取り上げられていますので、ぜひ参考にしてみてください。

歯科衛生士の離職率が高い医院はどうなる?

ここまで、歯科衛生士の離職率が高い原因や、辞めたその後などを見てきましたが、歯科衛生士の離職率が高い歯科医院にはどのような弊害が出てくるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

既存スタッフの負担が増える

離職率が高い職場では、退職したスタッフの業務が既存スタッフに集中し、その分負担が大きくなります。歯科医院では、予防処置や診療補助、機材管理、受付業務など幅広い業務を限られた人数でこなさなければならず、基本的に立ち仕事が多いため身体的なストレスも増大します。

さらに、患者対応や業務の質を維持するため精神的なプレッシャーも強まり、既存スタッフのストレスや疲労が蓄積されやすくなります。このような負担の増加は、さらなる離職を招く悪循環を引き起こすリスクが高く、スタッフの定着率や医院全体の運営にも悪影響を及ぼします。

キャリアパスが不透明になる

歯科衛生士の離職率が高いことは、すなわち定着率が低いことを意味します。定着率が悪化すると、キャリアパスが不透明になるという大きな弊害が生じます。特に、ロールモデルとなる先輩スタッフがいなくなることで、新人歯科衛生士が日々の業務や専門スキルを学ぶ機会が減少し、スキルアップや専門性の向上が難しくなります

また、評価基準や昇給・待遇の仕組みが不明確な職場では、「どのようにキャリアを積めばよいのか」「努力がどのように評価されるのか」が見えづらくなり、将来への不安や不満を感じる歯科衛生士が増える傾向にあります。教育・研修体制が整っていない場合も多く、体系的なスキル習得の機会が得られないことが、さらなる離職につながる要因となっています。

患者さんから不信や不満を買ってしまう

離職率が高い歯科医院では、患者さんからの不信や不満を招くリスクが高まります。

歯科衛生士は患者さんと信頼関係を築く重要な役割を担っているため、担当者が頻繁に変わることで「なぜ担当が変わったのか」「辞めた理由は何か」といった不安や不信感が生じやすくなります。実際、離職が続くことで患者さんが転院を考えたり、口コミや評判に悪影響が及ぶケースも指摘されています。

さらに、スタッフ不足が続くと「待ち時間が長い」「対応が雑になった」など、サービスの質の低下につながり、患者満足度が下がる要因にもなります。こうした悪い評判は広まりやすく、医院経営や地域での信頼にも影響を及ぼすため、離職率の高さは医院にとって大きな課題となっています。

医院経営への悪影響

歯科医院で離職率が高いと、スタッフ不足による予約制限やサービスの質の低下が発生し、結果として医院の収益減少に直結します。例えば、院内の清掃や備品管理が行き届かず「処置室が汚い」「トイレが不衛生」といった患者の不満につながるケースもあります。歯科衛生士がいない、あるいは極端に少ない場合、歯科医師が本来の業務以外の仕事を担うことになり、対応できる患者数が減少し、設備投資の回収も難しくなる可能性もあります。

また、いざ人手不足を解消しようと求人をした際も、離職率が高くスタッフの入れ替わりが激しい医院は、「院内の雰囲気や労働環境に問題があるのではないか」と求職者から疑念を持たれることもあり、新たなスタッフの獲得も困難になってしまう可能性があります。

歯科衛生士の離職率を下げる対策

上記のような理由から、歯科医院の離職率はなるべく低く抑えたいところです。

それでは、長期でスタッフに働いてもらうためにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?歯科衛生士の離職率を下げるためにできる対策を解説していきます。

コミュニケーションを活発にする

歯科衛生士が転職を考える大きな要因のひとつが職場の人間関係です。人間関係が良好な職場はスタッフの定着率が高く、院内の雰囲気やサービスの質にも良い影響をもたらします。

スタッフ同士のコミュニケーションを活発にするためには、以下のような取り組みが有効です。

  • 定期的なミーティングや食事会を開催し、業務や悩みを共有できる場を設ける。
  • 日々の挨拶や雑談など、さりげないコミュニケーションを積み重ねる。
  • お互いの意見やフィードバックを尊重し合い、思いやりを持って接する文化を育てる。
  • 院長やリーダーが率先して感謝の気持ちを伝え、スタッフの意見にも耳を傾ける。

また、採用時には既存スタッフの意見も取り入れ、相性を重視することで、より良いチーム作りにつながります。こうした日常的なコミュニケーションの積み重ねが、スタッフの定着と職場環境の改善に大きく寄与します。

募集時の基準を明確にする

募集時の基準を明確にすることは、医院に合った歯科衛生士を採用しやすくなるだけでなく、入職後の「思っていたのと違う」という早期退職を防ぐ上でも非常に重要です。

まず、どのようなスキルや経験、価値観を持った人材を求めているのかを具体的にリストアップし、医院として大切にしたい価値観や期待する役割を明文化しましょう。例えば、資格や経験年数、専門スキルだけでなく、協調性や向上心、医院の理念に共感できるかといった「マインド面」も重視することがポイントです。

また、求人票や面接時にはその基準を明確に伝えることで、応募者とのミスマッチを防ぎ、採用後の定着率向上にもつながります。競合医院の求人条件も調査し、自院の強みや特徴を明確に打ち出すことも効果的です。

このように、募集時の基準を明確にすることで、効率的かつ効果的な採用活動が可能となります。

採用や見学で良い印象を持ってもらう

採用や見学で良い印象を持ってもらうことは、医院の魅力を伝え、応募者の入職意欲を高める上で非常に重要です。応募や見学希望があった際は、迅速かつ丁寧に対応し、スタッフ間で情報を共有しておくことが大切です。

見学時には、院長が挨拶をしたり、応募者に近い境遇のスタッフと話す機会を設けることで、実際の職場の雰囲気や働くイメージを持ってもらいやすくなります。また、見学の際は30分~1時間程度が適切とされており、見学後にはその場で面接希望を確認するなど、スムーズな流れを意識しましょう。

さらに、医院の良い面だけでなく、実際の忙しさやスタッフ同士のリアルな関係性なども伝えることで、入職後のギャップを減らし、早期離職の防止にもつながります。スタッフ不足などで採用対応が難しい場合は、採用代行サービスの利用も検討することで、応募者への対応品質を保つことができます。

採用代行サービスについては、「【歯科専門】おすすめの採用代行サービスランキング11選!選び方も徹底解説!」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

福利厚生や雇用条件を見直す

福利厚生や雇用条件を見直すことは、歯科医院にとって優秀な人材の採用やスタッフの定着率向上に大きな効果があります。福利厚生が充実している職場は求職者の関心を集めやすく、家賃補助や賞与、退職金、健康診断補助、出産・育児支援などの制度があることで、他院との差別化にもつながります。

また、時短勤務やリフレッシュ休暇、バースデー休暇など、ライフステージや個々の事情に合わせた柔軟な制度を設けることで、ワーク・ライフ・バランスの実現や働きやすさの向上が期待できます。福利厚生の充実はスタッフの満足度やモチベーションを高め、妊娠・出産やストレスによる離職を減らす効果も報告されています。さらに、福利厚生費は一定条件下で経費計上が可能なため、医院の経営面でも節税効果がある点もメリットです。

スタッフが安心して長く働ける環境を整えることは、採用力の強化と離職率の低減、そして医院の安定経営に直結します。アイデア次第で様々な制度を導入できるため、スタッフの声も参考にしながら、魅力的な職場づくりを目指しましょう。

教育体制を整える

教育体制を整えることは、新卒採用の歯科衛生士だけでなく、中途採用や既存スタッフにとっても非常に重要です。

新卒の場合は、現場に早く慣れてもらい、基本的な技術や知識を身につけて定着率を高めるための体系的な研修が不可欠です。一方で、既存スタッフや中途採用者に対しても、専門技術の習得や新たな資格取得のためのサポートを行うことで、さらなるスキルアップやモチベーションの向上につながります。

教育担当者を明確にし、段階的なカリキュラムやキャリアパスを設けることで、スタッフ一人ひとりが自分の成長を実感しやすくなり、長く働き続けたいと思える職場環境をつくることができるでしょう。

参考記事:歯科衛生士の新人教育を成功させる!効果的なチェックリストの作成と活用法

歯科衛生士がやりがいを持って働ける環境を整える

歯科衛生士がやりがいを持って働ける環境を整えるためには、歯科医師からの一方的な指示や押し付けではなく、歯科衛生士自身が主体的に仕事に取り組める仕組みづくりが重要です。例えば、担当歯科衛生士制を導入することで、歯科衛生士が患者ごとに責任を持ち、成長や達成感を実感できるようになるでしょう。

また、歯科衛生士がどこまで主体的に仕事を進めてよいのか、その範囲や役割を医院側で明確に定めることも大切です。その上で、一定の裁量を持たせて自由に業務に取り組める環境を整えることで、スタッフ一人ひとりが自信と責任を持ち、プロとしての意識を高めることができます。

歯科衛生士の業務を効率化し業務負担を減らす

歯科衛生士の業務を効率化し、業務負担を減らすことは、オーバーワーク防止や職場の雰囲気改善の観点からも非常に重要です。まず、日々のルーティン業務を見直し、無駄や非効率な作業を削減することで、スタッフの心身の余裕を生み出すことができます。例えば、歯周検査記録や口腔内写真のデジタル化、電子カルテや予約システムの導入、使い捨て器材の活用などは、作業時間の短縮や衛生管理の向上に直結します。

また、スタッフ間の役割分担を明確にし、歯科衛生士が専門業務に集中できる体制を整えることも効果的です。歯科助手や受付スタッフが担える業務は適切に分担し、全体の流れを整理することで、業務の効率化と負担軽減が図れます。さらに、整理整頓や導線の見直し、デジタルツールの活用によって、日常業務の無駄を減らし、より多くの時間を患者対応やスキルアップに充てられるようになります。

歯科衛生士の離職率が高い原因と対策とは!

今回は歯科衛生士の離職率が高い原因と対策について見てきました。歯科衛生士が転職を考える時は、何が原因で辞めるというように、ひとつだけの理由があるわけではなく、これら複数の原因が合わさったときに転職や離職という決断になることも多いようです。

もちろん家庭の事情など、どうしようもない理由もありますが、それ以外では歯科医院の離職率を下げる対策と努力によって、ある程度は防ぐことができます。

歯科衛生士の離職を防ぎつつ、新たな人材を採用することによって定着率が高くなってくると世間の評判も良くなり、新たな採用の際にも有利に働きます。歯科衛生士が働きたいと思える魅力的な歯科医院にするために、ぜひこの記事を参考に対策を検討してみてください。

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参考URL

離職率が高い原因7選 | 人材の定着率アップのポイントを解説 

歯科衛生士の離職率は高い?主な退職理由と辞めたあとについて解説

【歯科衛生士の離職率を下げたい】定着率向上のための施策を解説

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